日本青年会議所 建設部会 2021年度 副部会長所信
昨今頻発する自然災害は、全国各地に甚大な被害をもたらしています。復旧・復興を、進めようと全国の建設業者はそれぞれの地域でインフラ整備や生活再生の為に尽力しています。そんな最中、新型コロナウイルスがこの日本をも襲いました。政府は非常事態宣言を発出し、経済は停滞し人々の行動は制限されました。今だワクチンの開発途上にあり「新しい生活様式」を受容し、どの様に行動するかが問われていると考えます。
建設部会は、ビジネスを中心とした会員交流を通し、これまで活動し個人の資質向上や会員企業の成長を図ってきました。そこには、対面での会員交流に普遍的な価値があったからだと思っています。全国各地にメンバーが2000名存在する、建設部会の魅力とは何なのだろうか。この様な時期だからこそ改め運動の目的や意義を理解し、積極的な会員交流が必要です。そして日々の活動・運動が、家族の支えがあって出来ているということを、建設部会メンバー一人ひとりが理解しなければなりません。コロナ禍だからこそ感じた人的交流の必要性、テレワークを中心とした在宅勤務など自宅にいるからこそ気づいた家族の大切さなど、良識の伝播に離隔の必要はありません。新たなネットワークを出会いと言うならば、紐づけ絆を育む場所が建設部会だと思っています。
時代と共に組織・企業の在り方は変化し常に成長を求められます。欧州では、既に地方移住が加速しています。「密」を回避し安心・安全な生活環境を求めてのことです。日本に於いても、首都一極集中の在り方が問われています。逆説的に見れば地方に、変化に富んだ柔軟な組織・企業があるならばチャンスなのかもしれません。日本経済の一翼を担う建設産業、各地メンバー企業が魅力溢れ、安心して生活が出来たならば、真に豊かな社会づくりに貢献することでしょう。
北海道・東北地区担当 副部会長
国分 久徳