日本青年会議所 建設部会 2021年度 副部会長所信

建設業界は、労働者の高齢化や減少などかねてより問題となっていた労働力確保に関する問題に加え、新型コロナウイルス流行による新たな課題が次々と発生しています。例えば、観光業界や飲食業界を襲った移動外出制限により、業績に影響を与え、テナントの撤退やホテルの開業中止など建設業界にも経済的な打撃を与える事態が発生しています。また、オフィス需要についてもテレワークの推進により、必要面積の減少が予想されるなど、近年活況であったオフィスビル建築にも暗い影を落としています。また、限られた予算の中で、緊急の経済対策や支援が求められる中で、インフラ整備などの土木工事や公共投資の縮小も予想されます。このような厳しい時代だからこそ、私たち日本青年会議所建設部会は、繋がりを大切にし、常に未来に目を向け、個人の資質向上と会員企業の成長を図ることにより、真に豊かな社会を作っていく必要があります。

個人の資質向上と会員企業の成長を図るため、建設業界の最新事例やこれから起こる新たな取組をメンバーに発信し、社業に取り入れられる機会を提供いたします。また、全国組織である日本青年会議所建設部会の強みを生かし、会員企業の最新技術の共有を行い、繋がりを強化します。

私たちが携わる建設業界は、インフラの整備や維持メンテナンス、防災など人々の生活を守るうえで、無くてはならない産業であり、誇りをもって従事できる産業です。また、様々な人が従事しており、携わる裾野が広い産業でもあります。そのような重要な産業だからこそ、常に最新情報に目を向け、生産性の向上を目指す必要があります。2021年度の活動において、繋がりと楽しさを意識し、建設産業の正しい発展と日本文化の向上の一翼を担えるよう一年間活動してまいります。

東海・北陸地区担当 副部会長
西村 大仁郎