日本青年会議所 建設部会 2021年度 副部会長所信
建設部会には連綿と受け継がれてきた伝統があり、青年会議所活動と会員企業の更なる発展のために、部会の活動に邁進されてきた先輩諸兄が積み重ねてきた財産でもあります。そして活動を通じて得られた知識や経験、人間関係が、後に会員企業の発展につながった例も数多くあります。
部会の魅力の一つに、このような会員間のネットワークがありますが、青年会議所活動をめぐる環境の変化や社会情勢の変化によって、この魅力を十分に活用できていません。また、そのネットワークを適度に維持するために、会合や事業等で相集い、旧交を温め新たな出会いを育み、絆を深める必要があります。
そこで、本年度開催される第55回の全国大会では、建設部会のもつ魅力を会員が再確認し、現役会員とシニア会員との新たなつながりを育める機会を目指します。新型コロナウィルスの蔓延により、多くの人間が一か所に会することは感染症拡大のリスクがあるため、これまで多くの諸大会や行事が中止や規模縮小を余儀なくされて参りました。
しかし、この新型コロナウィルスの蔓延は災禍をもたらしただけでなく、ICTや情報機器を駆使することで、WEB会議やオンライン大会などを開催する契機をもたらしました。また、ICTを駆使することで、これまでは時間的、地理的制約のために意欲があっても事業や会合に参加がかなわなかった会員に、門戸を開く副次的な効果もありました。ICTやWEBの活用は、部会の魅力を発信する手段としてのみならずこれらの経験や知見を、会員の社業に反映させることで、会員企業の発展につながることも期待できます。
55年もの歩みがある建設部会は現役世代とシニア世代とでは年代が幅広く、それぞれの世代においての背景や経験が大きく異なっていることは事実です。また、世代に関わらずITスキルに個人差もあることも新たなネットワークの構築に際して配慮しなくてはならないと認識しています。伝統を否定することなく、変化を拒まず、新しい可能性に挑戦することで、伝統と新たな価値が織り成す、魅力溢れる建設部会の創造を実現します。
関東地区担当 副部会長
塚本 浩史